作 家坂高麗左衛門
十三代目にして初の女性当主を迎えた、坂高麗左衛門
三輪休雪と並んで萩焼をリードする窯のひとつが、坂高麗左衛門。
2004年に先代の十二代目が事故によって急逝したことを受けて、2011年にその義理の妹が女性として初めて十三代として代を引き継ぎ、2014年に逝去するまで当主を務め上げました。
坂高麗左衛門はその名前からもわかるように、もともとは朝鮮人の陶工が初代の当主。
当時の朝鮮半島は陶芸の高い技術や芸術性を兼ね備えた優れた職人を数多く輩出し、坂高麗左衛門の初代もそんな優秀な職人のひとりでした。
坂高麗左衛門の名前が特に高く評価されたのは、十二代目の時代。
もともと日本画の勉強を行っていた先代は、萩焼に日本画で行われる絵付けを取り入れることで、新しい流れを作り出したのです。
このことにより、骨董品マーケットにおける坂高麗左衛門の価値はより高まりました。
骨董品マーケットにおいて目利きになるためのポイントとは?
坂高麗左衛門をはじめとして、日本を代表するさまざまな陶芸家の作品が流通している骨董品マーケット。
価格もいろいろと変動をしているような業界ですから、骨董品の初心者にとってはなかなか入り込みにくいところでもあります。
そんな骨董品マーケットにおいて目利きとなるためのポイントはなんでしょうか?
それは、何をおいても経験値を積んでいくことしかありません。
これはあらゆる業界に言えることですが、最初から玄人やベテランのように振る舞える方は一人もいません。
誰もが初心者からスタートし、失敗を積み重ねながらスキルを育てていくのです。
骨董品マーケットも同様。
まずは気になる作家を見つけて、その作品をマーケットで探すところから始めればいいのです。
当然、最初のうちは値付けについて正しく判断できることは少ないでしょう。
でも、失敗を積み重ねなければ、目利きとして成長することはできないのです。
もちろん、頼りになる先人を見つけることができれば、より効率的にマーケットについて学ぶことは可能です。