骨董品ブロンズ
ブロンズとはどういうもの?
ブロンズとは、学術的には青銅と呼ばれるもので、銅にスズを少し混ぜた合金のこと。
ただし、骨董品業界においては、ブロンズと言ってこの合金のことを指すわけではありません。
骨董品業界におけるブロンズは、いわゆるブロンズを使って製作された美術品のことを言います。
つまり、「ブロンズ像」のこと。
ただし、このブロンズ像は必ずしもブロンズで作られているというわけではありません。
ブロンズ像と呼ばれるもののなかには、亜鉛を含むものもあり、学術的にとても厳密に定義されているというよりは、業界の慣習においてそう呼ばれていると思っておくといいでしょう。
同じような意味合いで銅像というタームが使われることもありますが、これらはだいたい同じものと考えてかまいません。
ブロンズが製作されるようになった歴史はとても古く、世界で最も古いブロンズは、いまから4000年以上も前にエジプト王朝で作られたもの。
日本での歴史も古く、飛鳥時代から製作されています。
ブロンズの価値は誰が作ったかで決まる??
これは本当です。
というのも、ブロンズは美術品として評価をされるものですので、当然ながら製作者が誰なのかというのが一番の評価ポイントになるからです。
上にご説明したようにブロンズの歴史はとても古く、これまでに数多くの芸術家がブロンズ像を製作してきました。
そのなかにはブロンズだけでなく、油絵などの絵画の分野で世界的に名前の知られたアーティストも多く、ミケランジェロやドナテルロ、オーギュスト・ロダン、アリスティド・マイヨール、エミリオ・グレコなどそうそうたるメンバーが並びます。
日本のブロンズ作家としては、朝倉文夫や石川光明、高村光太郎、井上武吉、清水九兵衛、柳原義達、重岡建治、三沢厚彦などがいます。
これら数多くのアーティストのマーケットでの価値に合わせて、ブロンズも時代によって評価を変えることがありますので、常に一定の評価が保たれているということではありません。
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