大阪で有元利夫はどんな人物？作風や代表作、評価をご紹介なら「てんま屋」即日無料査定鑑定・出張買取

【更新日】2023/09/05

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天才画家と呼ばれた「有元利夫」。今なお多くのファンがその死を惜しみ、作品を一目見ようと展示会や展覧会へと足を運んでいます。
若くして亡くなった有元利夫は一体どんな人物なのか、どのような作品を手掛けてきたのか、などは芸術に精通していない人々の間でも関心を集めました。

そこで、今回は天才画家として注目され続けた有元利夫の作風や代表作、世間の評判などについてご紹介します。

有元利夫とは

有元利夫は、洋画・日本画のどちらとも言えない、独自の表現世界を持った画家です。
幼い頃からゴッホを好み、油絵を楽しんできた有元利夫は小学生のときに絵画コンクールへ出品したところ、最優秀賞に選ばれたと言われています。
有元利夫が芸術の道へと歩むきっかけとなったのは、高校生の頃です。
当時在学していた高校で、大学院生の版画家である中林忠良と出会ったことで、芸術家を志すようになりました。
また、世間からの評判を集めることとなった独特の画風は、美術大学生時代に出会ったフレスコ画が影響しています。
イタリアで見たフレスコ画に心を動かされた有元利夫は、日本画との共通点を見出して、新たな表現世界を切り開いたとされているのです。

大学卒業後は広告代理店でデザイナーとして従事し、1年後に退社。
非常勤講師として働きながら、画業に専念していました。
全国各地の展示会・展覧会に出品し、数多くの作品を作り続けた有元利夫は高い評価を受け、さまざまな賞を受賞してきました。

しかし、肝臓がんを患い、38歳という若さでこの世を去りました。
これからの活躍が期待されていただけに、この訃報に悲しむ声は多かったと言われています。

有元利夫の作風について

有元利夫の作風は、フレスコ画と日本画を融合させたような独特さを持ちます。
フレスコ画に、岩絵具を用いたり、金泥など、仏画で使われることの多い画材を組み合わせ、これまでになかった新たな油彩技法を誕生させたのです。
作品が風化していく姿も作品に組み込み、剥落や虫食いの穴を施すなど、当時では考えられないような斬新な技法を作品の中に取り込んでいました。

そんな有元利夫の作品には、花や女神、花火、手品などのモチーフが用いられることが多く、素朴さと幻想的な雰囲気がマッチした作風でもあります。

ちなみに、有元利夫が手掛けたのは絵画だけではありません。
ほかにも、木彫や版画、陶器などさまざまな表現に挑戦していました。
どの作品も有元利夫らしさが光り、見る人を魅了したと言われています。

有元利夫の代表作

有元利夫にはどのような代表作があるのでしょうか。
ここからは、有元利夫の作品に興味がある方へ向けて、一部の代表作をご紹介します。

花降る日

「花降る日」は、花びらの舞う中で佇む女性の後ろ姿が印象的な絵です。
有元利夫が残した数ある作品の中でも、とくに有名な作品であり、1978年には安井賞特別賞を受賞。
当時はもちろんのこと、現在でも愛されている有元利夫の作品です。

室内楽

1980年に発表された「室内楽」。
中央にふくよかな女性が描かれた絵であり、その独特な世界観が話題を集めました。
上記の花降る日同様に安井賞を受賞。後世にまで残る名画として、今も尚多くの人々の心を掴んでいる作品です。

厳格なカノン

「厳格なカノン」は、有元利夫の残した代表作の一つです。
丈の長いスカートを履いた女性が、梯子を上っていくような様子を描いた作品です。
作家である宮本輝の「愉楽の園」の表紙に採用された絵でもあります。
岩絵具を使ったからこそ表現された味わい深さは有元利夫の技法ならではでしょう。

遊戯の部屋

真っ赤な背景に、黒と白の服に身を包んだ女性が描かれた「遊戯の部屋」。
女性が発表台の上で、観衆に向けてダンスを披露している様子を描いたとされています。
温かみのあるタッチの絵には、岩絵具が用いられていて、風化も意識された作品です。

エッチング「7つの音楽」

どこか懐かしいセピア写真のような印象を感じる有元利夫の作品、エッチング「7つの音楽」。
テーブルの手前で横を向いて立つ女性が描かれていて、上記の作品たちとは異なり静かでやさしい印象を感じる作品です。

有元利夫の評価

有元利夫は若い頃から才覚が突出していたとされています。
学生のときに作成した卒業制作では、「私にとってのピエロ・デラ・フランチェスカ」という10連作を提出。
高い評価を受けただけではなく、大学がそれを購入したという逸話もあります。

そして、有元利夫の作風は、当時唯一無二のものであり、尚且つ38歳という若さでこの世を去ったことで、現代ではこれまでに残した作品の数々はいずれも希少性が高いとされています。
取引の価格も高く、現在は偽作も出回っているというほどで、価値・需要の高さは計り知れないものとなっています。

おわりに

有元利夫は、日本を代表する画家であるだけではなく、新たな表現の世界を切り開いた一人です。
多くの人々を魅了する作品を生み出し、長い活躍が期待されていながら若くしてこの世を去った有元利夫の残された作品は、未だ多くの人々の心を引き付けています。
有元利夫に興味のある方は、ぜひ展示会や展覧会などで展示されていないか、情報収集してみてはいかがでしょうか。

「アンティークてんま屋」は創業から40年間、数多くの査定買取を実施しており、全国47都道府県エリアでの買取対応と、年間で約50,000点以上の商品を査定・買取しております。
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